エアーリフト式、底面濾過
自然界(地球)は、日本でも、アメリカでも、アフリカでも、オーストラリアでも 雨が地面に滲み込み還元層を通り、地下水脈を流れ伏流水で湧き出している!という水質再生です。この方法を応用したのがエバーグリーンお薦めのエアーリフト式、底面濾過です。
楽しい飼育とは、管理が楽で、生き物が長生きできる環境を作ることが大切です。飼育水の維持に大切な濾過バクテリア&インフゾリアの活動水温は、15℃以上・・・30℃未満です。だから、水温管理が出来にくい場所に設置する方は、真夏の水槽セット&水換えは、オススメできません。
大磯砂(10kg) |
底面フィルター |
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インフゾリアの素 |
還元バクテリア |
お客様の中には、1+1=2でなければならない!というほど厳密な結果を求める方も居ますが、飼育環境に対しては、外気温・水量・蛍光灯の照射量・点灯時間・水温・水量・水草の種類・生体の種類・大きさ・飼育数・使用する餌の種類・使用量など、個々のお客様によってバラバラな諸条件になる為、全ての答えが2にはなりませんが・・・平均すると!で考えて頂ければ良いと思います。
新規、水槽のセット・・・水生生物飼育に必要なもの
45cm標準水槽以上を用いた飼育水槽
一般的には、60cm標準水槽(600×300×360)がオススメです。周辺器具が一番販売されている水槽のサイズに合わせて生産されている為、周辺器具も比較的安価です。
バックスクリーン
できるだけ水槽の背面&側面分は貼りましょう。水槽内の飼育魚に、ココで行き止まりを教えます。飼育が、面白くなり水槽が並んだ場合など、他の水槽を気にしてしまうので側面スクリーンは重要です。魚は光に向かって泳ぐ習性がある為、側面スクリーンがないと移動距離により口先が潰れてしまう場合もあります。
セロテープ・・・・・スクリーンを貼るときに必要。
蛍光灯に装填する蛍光管
基準の60cm水槽で考えれば、一番生産量が多く種類も豊富です。オススメは、ナショナル.パルック_cool 3波長型蛍光ランプ20型18w。
多くの生物&植物は、明る過ぎる環境を嫌います。
ライトラック
光量の調整や水面の温度調整または光の照射角度の調整に。裏技を参考にして、スチロールや塩ビ板などで自作するのも良いでしょう。
保温器具
電子サーモスタッド+発火防止のセラミック.ヒーターがオススメ!60cm水槽の場所が玄関なら200w、室内なら150wがヒーターの目安。
ドッキングしているオートタイプは、故障時を考えると割高です。貴方が何を飼育するのか?でも、飼育設定水温が違いますので、温度調整可能なタイプが、オススメ。
水温計
水温計の移動によって、キスゴムの劣化が早くなる為、オモリが付いているタイプなら、キスゴムが外れていても測れます。
大磯砂(スーパープレミアム粒子)6cm厚、分
還元バクテリアの住みかですから、とても大切です。60cm水槽なら、20kgが目安。
多くの生物はPH4〜8.5位ならこれと言った問題の発生はありませんが、酸素を多く溶かす為にも、還元(濾過)バクテリアの活動の為にも、アルカリ性飼育の方が良いです。
NISSO、バイオフィルター30cm用
商品名にフィルターという文字がありますが、正確にはエアーポンプにより伏流水と地下水を水槽内に再現させる為の商品。だから、水槽サイズは関係ありません。
正確にいえば、ダクトの芯部に向かって目では確認できない流れが底砂内またはプレート内を流れます。この事が濾過になるのです。
エアーポンプ
水槽の深さが、30cm以下なら、毎分=1.5リットル。水槽の深さが、36cm以下なら、毎分=2.0リットル。
水槽の深さが、50cm以下なら、毎分=3.0リットル。・・・も、あれば十分な効果が得られます。
テトラテストGH(総硬度試験試薬)
アルカリ性飼育を基本にすると、PHは不必要。朝、昼、夜と数値が異なることは自然です。魚の飼育に重要なのは、軟水飼育&水草の育成にも軟水育成です。
粗塩・・・・・マグネシュウムを多く含んだ塩。(当方は、100g中550mg入り)
大磯砂が新品の場合のみ、飼育水が超軟水になってしまう為、粗塩で軟水までアップさせるのです。
濾過バクテリア・・・・・生きた飼育水を作る為には必要です。
またの名を還元バクテリアといい、自然界に存在する優良細菌の複合体です。有名な硝化バクテリアは、還元菌の中に存在する一部です。
インフゾリアの素・・・・・今後の管理を左右します。
自然界にも多く存在する、単細胞、動物性、微生物群の総称。フィルター表面の目詰まりを防止します。
水槽が、新品の場合は中性洗剤
多くの水槽は傷防止の為に、ワックスが塗ってあります(水槽内側を嗅ぐとお酢の様なニオイがすることが多い)ので、中性洗剤を用いて水槽内のワックス分を洗い流して下さい。
数滴の中性洗剤を用いて洗浄し、ガラス内側を指で擦ると『キュキュ!』と、音が出れば洗浄OKです。
使用していた水槽を使う場合
使用していた水槽ならワックス分の問題は、ありませんから・・・そのまま作業に入ります。
長らく使用していなかった、水槽を使う場合
まず初めに、シリコン部分が劣化していないか?を水を満タンにして検証して下さい。
次に、ガラス面が乾いたら・・・ガラス面の内側に張り付いた!カルシウムを、お酢で溶かします。頑固に付着している場合は、お酢を湿らせたキッチンペーパーなどでガラス面に貼り付け時間をかければ中和できると思います。中和作業が完了して綺麗になったなら、シリコン部分に付いてしまった&ガラス面に付いた!だろう・・・お酢の成分を『ぬるま湯』を用いて良く洗い流してください。(水槽内側のニオイで確認)
シリコンとカラス面に付着した!お酢成分は、水では簡単に洗い流せません。
新規、水槽のセット方法&リセット方法の手順。
@ 水槽を置く前・・・前面以外の背面&両側面に、バックスクリーンを貼りましょう。
側面に貼る根拠は、消灯時など・・・光に向かって走りやすい飼育魚達に、『ココで行き止まり!』を知らせるのに重要です。また、エアコンのない部屋などで冷たい空気に水槽のガラス面が冷やされる事によって発生しやすい茶ゴケを未然に防ぐ!裏技としてバックスクリーンの上から発泡スチロール板やダンボールを貼り付け保温対策をしておけば未然に茶ゴケ対策に有効です。
A 水槽を置く場所にセットし、底面フィルターを設置します。
立ち上げダクトから出る泡の位置から、一番遠い水槽の隅までが、50cm以内になることが理想です。水面が揺れないと、油膜が発生しやすい。
B 大磯砂を水で洗います。
10kg入り袋から、1/3〜1/2 に小分けして・・・洗った方が効率よく綺麗に洗えます。水道ホースの先を一部指で、ふさぐ!などして水流を強くさせ、攪拌洗浄すればOK。コメとぎの様に、指で攪拌させながら洗浄すると粒子でツメが擦れて真っ白に・・・なりますよ。
C セットしていく。
洗い終わった大磯砂から、底面を設置した水槽内に・・・順次入れていく。大磯砂を入れ終わったら、手の平で平らに慣らし・・・また、水槽の奥側を少し高くして慣らし、手の平で粒子間の隙間ができない様に押さえつける。粒子間の隙間をなくす作業を怠った場合でも、水槽を稼動させてから、3日間程経過すれば自然と重みで沈みますが・・・。
D 水温調整した、水道水を入れる。
水道水の流し水後に、水温調整(30℃前後)し、水槽に入れていく。洗浄で大磯砂が冷えている為、水槽内の水温は自然と少し低下する。水道水を入れる時に底砂が掘れるので、平らにし・・・保温器具や水温計などをセットし、エアーポンプと底面フィルターとを接続し、稼動させます。(蛍光灯の点灯はどちらでも良いが、水は少し白っぽく濁っています。)
E 飼育水温(23℃〜25℃)を確認できたら・・・
還元バクテリアを適量入れ、インフゾリアの素を適量入れれば・・・作業は終了です。還元バクテリアを入れた後なら、水草を入れてもOKです。
新規、水槽のセット方法&リセット方法 | ||
洗う際には、ホースの先を指で摘み水道の水圧を強くして洗えば・・・指先が痛くなりません。(大磯砂を米とぎ洗いすると、擦れて爪が白くなりますから注意)
当店オススメの簡単!安あがりライトラック(発泡スチロール箱、改) |
チョットした衝撃でも水槽内に蛍光灯が落下しない様に、荷作りテープ(透明)で水槽の縁部分と接合し、固定する。水槽にライトラックを設置して、蛍光灯を設置したらスイッチ・オン!泡が水面で弾け、水滴が飛んでもライトには問題ありません。
60cm標準水槽(600×300×360)を水洗いして、置く場所を決めたら、バイオフィルター30をセットする。 |
水槽台(テーブル)と水槽の底側面は、何時来るか判らない地震に対して水槽がズレない様に、荷作りテープ(透明)で補強。水槽に載せた エアーポンプもチョットした衝撃でも落下しない様に、荷作りテープ(透明)で補強し、固定する。
洗い終わった大磯砂20kgを入れ表面を手の平で押さえつけながら・・・ならしたところ。 | ||
エアーポンプを可動させてから、水温調整した水道水を入れる。 |
水槽に水道水を入れているところ。ホースの先に塩ビパイプ(L字パイプ2個)を使い!コの字型を作れば、ホース先を水槽の外枠に掛けた状態で水を入れることが容易になる。
水を入れた時に、掘れてしまった底砂部分は、変型.選別用ネットを使い平にする。 |
変型.選別用ネットを使い平にしている時のアップ。当店代用のサンドフラッター だ。
水が超軟水だと濾過バクテリアの立ち上がりが悪くなる為、マグネシュウム量を多く含んでいる粗塩を使いGH濃度を4〜5へアップ調整。
(粗塩は、スーパーで購入/他の粗塩を使用する場合はデータが異なりますから、自分で把握ください。)
60cm標準水槽(600×300×360)水槽の場合は、粗塩50g〜70gを水槽の水で溶かし入れる。(水量、50リットル位に、粗塩を70g入れても、塩気感じず)鍋じゃ〜ない(涙)
飼育の水温を確認(22℃以上、30℃未満)を確認したら・・・還元バクテリアとインフゾリアの素を適量入れたら、飼育水を作る準備はOK。
2004年9月8日に『楽しい熱帯魚11月号』の雑誌取材で、新規(水換え不要?)60cm標準水槽をセット。 | ||
成長する水草 |
11月号が発売された頃 |
トリミング時期か? |
飼育環境に対して・・・の会話 ・・・・・私vsお客様
2004年9月8日に、60cm新規セット水槽した水槽も、楽しい熱帯魚11月号が販売されたのは11月1日、その本を見た方達が来店すると決まったように
あの本に掲載されていた水槽はどれ!
貴方の目の前にある!この水槽です。
何か雰囲気違うな〜
そりぁ〜2ヶ月程経過していれば、植え込んでいる水草だって伸びますからね・・・。まったく水草を何だ!と、思っているんでしょうか(涙)
多くの場合・・・セット後の翌日には飼育水が透明になっています。さぁ!飼育水の基本が出来ました。⇒魚を入れてもOKです=飼育の始まりです。
不安が先行し、アンモニア&亜硝酸&硝酸塩などの試験試薬を用いても測定する方も居ますが飼育魚に問題は発生しません。
貴方が底面濾過を始めた時から、良いアンモニア&良い亜硝酸&良い硝酸塩しか出ません。沼地の飼育環境が出来た!=エアーリフト式、底面濾過+還元バクテリア+インフゾリアの素+水草
新規、飼育水槽・・・完成。
多くの魚は、水草の入った環境を好みます。セット直後からでも、水草は投入OK。粗塩を使い・・・GHアップをさせた水槽であれば、水あわせをしないで『ポチャポチャ』と移しても問題ありません。新規セットの当日は、飼育水が・・・まだ少し白っぽく感じられますが、時間の経過と、ともにクリアーな飼育水へと数日で変化してきます。
セット直後から、生物を投入した方は、エサを与えたのち、飼育水の白さが、生物を入れない水槽より強調されますが過去に問題は、ありませんでした。飼育水(濾過)を考える!行動した!ときから・・・貴方のアクアリュウムの世界『大切なのは飼育水だ!』というのが実感できることでしょう。
すべての水質テスト試験紙は、オススメできませんから使用を避けて下さい。
当然ですが、飼育&繁殖水槽も・・・中性〜アルカリ性の軟水飼育スタートだよ。
昔から飼育に対して・・・『酸性』&『アンモニア』&『亜硝酸』&『硝酸塩』という悪い水質を示す表現がありますが、生きた飼育水を理解したときから、水質の表現は、『アルカリ性』&『良いアンモニア』&『良い亜硝酸』&『良い硝酸塩』になるのです。
小さな生物を飼育する時ほど、注意しなければならないことがあります。それは、飼育水の量なのです。当方がススメてもいない小さな水槽(水量不足)を無視して夏場の高水温は、飼育水が短期間で腐敗することがありますから注意して下さい。30cm〜40cm水槽の様に小さな水槽は飼育水槽になりにくいのです。あくまでも基本は基本であり、基本を無視して飼育が簡単になるのであれば苦労はしません。
まだまだ水換え作業が好きな方たちって大勢いるんですよね。えっ!短期間で水換えしないと魚が死んでしまうのですか?何故そのような水槽にしているの?と言いたくなるほど、飼育環境を考えれば・・・実践すれば貴方の管理は過去を振り返りたくないほど簡単になるのですが・・・このファイルでは、当方が実践している最新の方法(水槽のセット方法)や(お薦めの飼育水槽)を基に、通常の管理方法を判りやすく判断して頂く為のページです。
水草などの植え込み以外では、最低2ヶ月間は底砂の掃除はしないで下さいね。還元バクテリアが最大限に発揮できるまでの期間です。セット後、6ヶ月以内に・・・プロホースを用いて毒抜き交換水させても、白っぽい!粉状&小さな綿状のものが吸い出されるだけです。丁寧な水換え(毒抜き作業)をした場合でも、新規セット時から2ヶ月間を経過した時くらい迄しか底砂内が綺麗になりません。
水換え(毒抜き作業)後、再び作業するのは数ヵ月後の水換えに・・・なります。一年を通して新規セットや水換えに適した時期は、水槽の水温が26℃を越えない時がBESTです。より良い飼育環境を目指すなら・・・水換え ⇒ 上水交換 ⇒ 水換え という具合に作業をすすめて下さい。
市販のプロホースなどを使って、底砂内に溜まった無機栄養分を毒抜き換水するのが通常の水換えだ。
底砂を挿して | 底砂の毒抜き作業中 | 挿した部分は綺麗に |
45cm以上の水槽で、底面フィルター+大磯砂、プレミアム粒子(6cm厚)還元バクテリア+インフゾリアの素を使用している場合。
水換え作業でオススメなのが市販のプロホースを使い、水換え(底砂に溜まった余分な無機栄養分を吸い出す作業)を約6ヶ月に一度の割合で行なう方法です。
プロホースで、エアーダクトから遠い順に底砂を挿して・・・あまった逆手で、プロホースのホース部分を折り曲げたり、摘んだりして底砂がパイプ内に一杯まで溜まらない様に、調整しながら・・・挿しては移動し、また挿す(毒抜き作業)を繰り返すだけ・・・なれてくれば60cm標準位の水槽に掛かる時間は、10分〜15分くらいですよ。
通常、この作業は、飼育魚が入ったまま おこなうのが普通です。底砂に溜まった余分な無機栄養分を吸い出すと同時に飼育水が排出されますから、水換え作業が終われば、水温調整された水道水を入れて、説明書通りに還元バクテリアとインフゾリアの素を入れて水換え作業は終了です。次回の作業も約6ヶ月後に・・・
約6ヶ月以内に水換えをしたくなったら、上水だけの交換に留めて下さいね。濾過フィルター&還元バクテリア+インフゾリアの働きにより、底砂内から白っぽい無機栄養分しか吸い出されない為、水換え作業が・・・ツマラナイ です。
底砂の状態を、水換え道具(プロホース)沈殿物の色を見て把握する
吸い出された水は、白っぽいものが多く
セットから、6ヵ月前後の底砂内部の汚れ具合です。この様な場合は、上水交換にしよう!白く見える沈殿物には、多くのインフゾリアが活発に活動している証拠だ。この様な時は、上水交換で飼育水のGH濃度を軽減させる作業で十分だ。
吸い出された水は、薄い茶色のものが多く(上記の画像)
セットから、12ヵ月前後の底砂内部の汚れ具合です。この様な場合は、部分的な毒抜き換水+上水交換にしよう。
吸い出された水は、茶色のものが多く
前回の水換えから、6ヵ月後の底砂内部の汚れ具合です。この様な場合は、通常の水換え(毒抜き交換)で底砂内に溜まった沈殿物の排出と、共に飼育水のGH緩和をさせる。まぁ60cm標準水槽なら丁寧に水換えしても所要時間は60分あれば出来る作業だ。
吸い出された水は、赤茶色(赤錆色)のものが多く
セットから水換えしないで、24ヵ月前後の底砂内部の汚れ具合です。この様な汚れ具合に遭遇した時は、GHが相当高くなっている場合が多く、マズは1/3以上の上水交換をしてGH濃度を緩和させ一週間後に、通常の水換え(毒抜き交換)作業をしてください。急激なGH低下に耐えられない生物も多く居ます。
・・・という具合で判断下さい。
一年(360日)以上・・・水換えしなければ・・・コケ(藻)の発生は、当然だが・・・飼育魚は元気。 |
当方は、水温が年間を通して一定である為に、一年に一度の水換え作業でも、OKなのですよ。また、少しでも上水の交換をした場合は、その分だけ養分の排出になっていますので・・・最長、倍の二年間程まで、水換えしなくても魚達は元気です。上記のような『コケコケ』の中が見難い水槽でも飼育水は安定しているのです。
ガラス面に付着した藻(コケ)だけを取り除けば見た目は他の綺麗な水槽と大差ありません。
自然界の水質再生を基本に考え、水生生物の飼育環境を考える
貴方の無知?余分な行動で、水槽内に不必要な水流があるばかりに、飼育魚には大きな負担を与え、また濾過の妨げになることも多くあるので注意しよう。飼育魚や水生植物が訴えていても、貴方が気づかなければ飼育魚が壊滅するなんてことは良くあることなのだ。
超小型水槽&小型水槽向け!EverGreen式、底面濾過を公開。
平成6年のオープン当初から、エアーリフト式の底面濾過を推奨して今日を迎える迄・・・多くの外部フィルター信者の反発を乗り越え、濾過の素晴らしさを伝えて来ましたつもりです。水流をつけて濾すフィルターを推奨している日本の現状&多くのメーカーを信じる99.999%のお客様に、水流のない飼育環境の素晴らしさを伝える為には・・・これも・・・やむ無し、かな?はじめから、EverGreen式、底面濾過を薦めるには、あまりにも大きな抵抗があるでしょう。水圧からくる水の抵抗が少ない分、エアー量が多いと感じられるでしょうが・・・エアーポンプは、Nα-2000&Nα-3000を使用しています。
エバーグリーンのオープン以来、一般公開を封印してきた!飼育魚に対して自然界にあるような、やさしい水流を再現することが出来る唯一のエアーリフト式、底面濾過です。ダクト内を通るパイプは1/2にカットして、プラストーンによる伏流水の再現を最大限に発揮させながら且つ、ポンプの水圧から来る負担軽減をさせ、水面へ水を含んだ!やさしい泡が水面を叩きます。水槽の溶存酸素は、これで十分です。画像は600×450×300水槽に、メダカ(2cm前後)が300匹ほど入っていますが、飼育限界数の半分程度の為、泳ぎに負担なく生活しています。
完全公開!EverGreen式、エアーストーンの使い方
エバーグリーンのオープン以来、一般公開を封印してきた!飼育魚に対して溶存酸素を補強する時に用いるエアーストーンの正しい使い方もこの際、知っていただこう!上記の画像はエアーの排出量が同じである。HP閲覧者の為に、使い方を知るだけで飼育魚に罹る負担の違いを少しでも理解して頂きたい。通常、酸素補給の為のエアー補助は水面下5cm以内に設定するのが基本なのだ。画像の泡が下から叩く水面を見比べて頂きたい。エバーグリーン式、底面濾過のダクトから流れ出る!やさしい水流と同じ様に飼育魚に対して不必要な水流が出来ない画像はどちらなのか?は一目瞭然だろう。
水槽の濾過を考える。
有機物の初期分解とフィルター表面の目詰まり防止をするのがインフゾリアの役目。インフゾリアの機能を考えなければ硝化バクテリアの働きも悪くなるのが当然であり、還元バクテリアは暗い所と多くの酸素を必要としない&目に見える流れがない所を好むということを考えた場合に一番適したフィルターはエアーリフト式、底面フィルターと考えるのが自然ではないだろうか?
還元バクテリアの機能を考えた場合、植物の役割は大きい。何故なら、還元バクテリアの主菌は光合成細菌なのだ!だからといって光合成細菌だけではエサがないので主菌に対するエサ菌・・・エサ菌に対するエサ菌・・・が必要になる。しかし、それらが弱酸性を基本とした水槽内でどの位の機能を発揮できるのかは不明だ。
底床に根を張る水生植物の生存を左右するのは底砂であり、根張りが安定する粒子であり、沼的な流れのない環境を好む・・・また、浮き植物は根が水流などで動くことを嫌う!沼的な流れのない環境を好むのであり・・・
一般的に底面フィルターのプレート部分が重要だ!と考えている向きがあるが、実際は立ち上げパイプのダクトを安定させるだけの機能であり、大きさや形状などは一切関係ない。濾過として重要なのは底砂粒子のサイズであり・・・微生物達の働きを最大限に活用し、植物の恩恵を受けることです。
正しい水換え!を知る。・・・・・4通りある水換えに関するの意味を知ってください。
全換え(リセット)
文字通り、飼育生物や植物は全て水槽内から出し、水槽から底砂まで、すべてを丸洗いすること。
水換え(毒抜き換水)
飼育生物が入ったままの状態で、底砂の毒素(汚れ)が舞い上がらないように毒抜き換水すること。市販の水換え道具=プロホ−スが便利。
換水(上水交換)
飼育生物が水槽内に、入ったままの状態で、底砂に触ることなく、上水だけを交換すること。
水の入れ替え
濾過そのものを全く理解していない人がおこなっている作業です。最終残留物を分解してくれないフィルタ−は濾過と言えません。
貴方に適した、管理水槽を考える。
貴方は水生生物を飼育しているのだから、他の趣味も幾つかあると思えますが、生物などの飼育に費やす時間が多すぎて多くのお客様達が飼育を諦めてしまう場合が多いのが現実なのです。
過去(学生時代〜長距離トラックの運転手)の私は、水換え⇒次回の管理(水換え)まで、6ヶ月周期だったので、下記を参考にして考えると、趣味の中で費やす魚の飼育管理時間は、下記の通りです。
45cm水槽(450×300×300)
一本あたりの水換え所要時間、10分=所有水槽本数・12本=半年間の飼育管理に必要な時間=120分
60cm水槽(600×300×360)
一本あたりの水換え所要時間、15分=所有水槽本数・ 2本=半年間の飼育管理に必要な時間= 30分
60cm水槽(600×450×450)
一本あたりの水換え所要時間、30分=所有水槽本数・ 2本=半年間の飼育管理に必要な時間= 60分
90cm水槽(900×450×450)
一本あたりの水換え所要時間、60分=所有水槽本数・ 2本=半年間の飼育管理に必要な時間=120分
店を始める前、私の場合、持っている水槽の管理時間は、約180日間の内、330分(5時間半)という計算になります。
水換え周期の時間(6ヶ月)の中で、休日の一日を使って、飼育管理するか?または、1ヶ月の中でに1時間の飼育管理時間を設けるか?ということになります。
今現在、貴方が保有している水槽1本の水換えに掛かる所要時間を考えます。
水生生物の飼育管理には様々な方法がありますが、貴方の水槽に費やす労働(メンテナンス)時間を考えると、趣味に費やされる時間の中での、水槽関係に要する時間が何%くらいになるのか?判るかと思えます。
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